1.MAB計画
- 1971年ユネスコが「環境資源の持続可能な利用と環境保全を促進する」ことを目的に立ち上げた研究計画。人類と環境の接点に注目し、そこでの問題解決を目指す。
- 保護すべき自然を生物圏保存地域として三段階の区域に分け保護
⇒世界遺産条約では核心地域とバッファー・ゾーンの概念を援用。
近年は小笠原諸島でバッファーゾーンを設定する代わりに、小笠原諸島から東京湾までをトランジッション・エリアのようにして保護など、時代によって遺産保護の在り方も多様化。
2.トランスバウンダリー・サイト/シリアル・ノミネーション・サイト
トランスバウンダリー・サイト(国境を越える資産)
多国間の協力の下で遺産を保護・保全することを目指す。
もともとは国境線を越えて多国間に広がる自然遺産を登録する際に考え出された。
文化遺産もかつて一つの文化圏であった地域が国境で分断されてしまったものを保護する。
シリアル・ノミネーション・サイト(連続性のある資産)
文化や歴史的背景、自然環境などが共通する資産を、一つの資産として顕著な普遍的価値を有するものとみなし登録。
国境を越えて存在するものはトランスバウンダリー・サイトとなる。
<例> 青がトランスバウンダリー・サイト
自然遺産:
ワッデン海(オランダ・ドイツ・デンマーク)。2009年登録。世界最大の干潟。
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林(ウクライナ・スロバキア。ドイツなど9か国)。2007年登録。世界最大規模のブナの厳正地帯。
カムチャッカ火山群(ロシア)。1996年登録。
文化遺産:
ベルギーとフランスの鐘楼群(ベルギー・フランス)。1999年登録。2005年追加。
福建土楼群(中国)。2008年登録。漢民族の客家の伝統的な集合住宅。
ヨーロッパの大温泉都市群(イタリア、英国など7か国11の温泉都市)。2021年登録。
おまけ:
私の訪れた世界遺産シリーズ
登録基準:ⅳ
ⅳ:建築技術や科学技術の発展を証明する遺産
水曜どうでしょうを見て、ちょっとムンクさんとサンタさんに会いに行こうと思ってノルウェー・フィンランドに行ったときに訪問。でも、ノルウェーメインだったので実はあまり覚えていない・・・。ヘルシンキの港で画家さんが自分で描いた絵をマグネットにして売っていて購入。思えばそこから私のマグネット収集は始まった気がする。当時もキットカットのミニが400円もする!とかって物価の高さに驚いていたが、今だと一体いくらするのだろうか・・・。日本は安い国になってしまったなぁ。