~浄土思想の宇宙観をあらわす建築と庭園~
- 奥州藤原氏(藤原清衡・基衡・秀衡)が11世紀後半~12世紀後半にかけて築いた。
- 8~12世紀に広まった仏教の浄土思想の宇宙観に基づいている。
- 6世紀伝来の仏教+日本古来の自然崇拝->11世紀の末法思想が広がり、浄土思想が興隆
- 浄土思想=現世の心の平和だけでなく、死後に仏国土(浄土)に行き成仏したい!→金色堂:阿弥陀如来の仏国土(浄土)を表現
- 自然崇拝と仏教の融合⇒庭園設計と造園によって仏国土を表現
- 仏教とともに伽藍造営・策定の技術も伝来⇒日本古来の水辺の祭祀場の水景の理念→独自の浄土庭園=東アジアにおける建築・作庭の価値観の交流
<構成遺産>
- 中尊寺:清衡が堀河天皇の勅命を受けて再興し金色堂を建立。
- 毛越寺:基衡が造営。大泉が池を中心とする浄土庭園には平安時代遺構として最大規模の遣水が残る。
- 観自在王院:基衡の妻が建立。大小の阿弥陀堂と浄土庭園があったが火災で伽藍が消失。現在は浄土庭園が公園として残る。
- 無量光院跡:秀衡が平等院鳳凰堂を模した阿弥陀堂を建築し浄土庭園を造営。
- 金鶏山:浄土庭園において仏国土を空間的に表現する際の中心的役割を果たす。
おまけ:
私が訪れた世界遺産シリーズ
開城の歴史的建造物群と遺跡群(朝鮮民主主義人民共和国)。2013年登録。
登録基準:ⅱ、ⅲ
ⅱ:文化交流を証明する遺産
ⅲ:文明や時代の証拠を示す遺産
確かツアーではここと善竹橋も行くことになってたけど結局行かなかった。今ちょうどイ・ソンゲ時代の韓国ドラマやってて、善竹橋は圃隠先生が殺された橋かぁ、ってちょっと知ってるところが出ると嬉しかったりする。行かなかったけど。
住んでる人はいたって普通の人々で我々と何も変わらない。みんな怖いし行ったら帰れないみたいなこと言ってるけど、行って実際に見てもらいたい。
普通の旅行者にとってはとても安全な国である。首相も行けばよいと思う。