世界遺産検定勉強ブログ

世界遺産検定2級のお勉強(と行ったところの想い出少々)

世界遺産登録の流れ(p31-32)

世界遺産登録への道

  1. 世界遺産条約を締結する。

  2. 世界登録を目指す遺産を暫定リストに記載し、ユネスコ世界遺産センターへ提出する。

  3. 1年に1回、2/1までに暫定リストの中から自然遺産と文化遺産を合わせて1件世界遺産センターに推薦する。

    遺産の顕著な普遍的価値を証明する書類、遺産の保全体制・計画などを記載した推薦書を提出する。

  4. 世界遺産センターが自然遺産はIUCN、文化遺産はICOMOSへ専門調査依頼。各機関は現地調査を行い、追加報告書や改善の必要があれば世界遺産センターを通じて遺産保有国へ連絡する。

  5. 推薦書提出期限翌年に開催される世界遺産委員会の6週間前までに、最終的な審査結果と提言を含む評価報告書が、IUCN/ICOMOSから世界遺産センターに提出される(複合遺産の場合はIUCN/ICOMOS両方が調査・報告書を提出)。

  6. 世界遺産委員会で審議が行われ、以下の4段階で決議される。
  • 登録:顕著な普遍的価値を認められ、無事に世界遺産として認定!

  • 情報照会:追加情報必要。次回の世界遺産委員会に推薦書を再提出すれば審査可。ただし、3年以内に再提出されないと無効。

  • 登録延期:推薦書の改善が必要。推薦書の再提出から1年半の審議。

  • 不登録:残念。1度不登録となると再推薦は難しい。

 

最新の世界遺産委員会

2023/9/10-25 第45回世界遺産委員会 in リヤド

  • 2022年にロシアのタタールスタン共和国カザンで開催予定だったがロシアのウクライナ侵攻で延期となった。
  • 文化遺産33件、自然遺産9件、計42件の追加登録が決定、1199件の世界遺産
  • 新たに遺産保有国にルワンダが加わり、195の加盟国中168か国が世界遺産保有国に。(ルワンダ虐殺の記憶の場:ニャマタ、ムランビ、ギソジ、ビセセロ)
  • 新たな概念「記憶の場」:国家とその国民、コミュニティが記憶に残したいと考える出来事が起こった場所。平和と対話の文化を促進する教育的な場所でならない。負の遺産に似ているが、記憶の場は近年の紛争に関連して正式に定義されている点が異なる。

 

2023/1 世界遺産委員会臨時総会 in パリのユネスコ本部

  1. オデーサの歴史地区(ウクライナ):ⅱ、ⅳ
  2. トリポリのラシード・カラーミー国際見本市会場(レバノン):ⅱ、ⅳ
  3. マリブ:古代サバ王国の代表的遺跡群(イエメン):ⅲ、ⅳ

 

次回 2024/7/21-31 第46回世界遺産委員会 in ニューデリー

  佐渡島の金山の審査が行われる。

 

 

おまけ:

私の訪れた世界遺産シリーズ

九塞溝(2011年8月)

九塞溝の渓谷の景観と歴史地域(中国)。1992年登録。

登録基準:ⅶ

ⅶ:自然美や景観美、独特な自然現象を表す遺産


確か、成都⇔九塞溝バスで往復した記憶が。四川大地震の後でまだ土砂崩れの後とかがバスから見えた。帰りがとんでもなく時間かかった。

この前に楽山大仏行ったのだが、閉園間近だったのもありガラガラだった。しかし10年後訪れたらGWだったのもあり大混雑だった。せめて日本と中国のGWは別にしてほしい。

3泊して、1日は同じく世界遺産黄龍にいったがそちらもとても美しかった。高度が4000m近くあるので夏でも14度。九塞溝もエアコンない部屋だったが快適だった。

チベットに近いのでチベット仏教の影響が色濃い。