世界遺産検定勉強ブログ

世界遺産検定2級のお勉強(と行ったところの想い出少々)

世界遺産登録条件(p28-31)

世界遺産登録の前提条件

  • 遺産が各国の暫定リストに記載されている

    登録を目指す遺産を暫定リストに記載⇒ユネスコ世界遺産センターに提出

    唯一の例外:ヨルダンが申請した「エルサレムの旧市街とその城壁群」

  • 遺産が不動産である=土地や建物
  • 遺産が保有国の法律などで保護されている

  →遺産を保護・保全する義務と責任は遺産保有国にある

 

前提条件をクリアして、以下の3つが明らかであることが必要。

顕著な普遍的価値

真正性」=建造物や景観がそれぞれの文化的背景の独自性や伝統を継承。修復時には創建時の素材、工法、構造などを可能な限り保持

完全性」=世界遺産の顕著な普遍的価値を構成するために必要な要素(保全計画、法体制、広さ、予算など)がすべてそろっている

 

さらに「世界遺産条約履行のための作業指針」(作業指針)で定められた登録基準の1つ以上に当てはまるものが世界遺産リストに記載される。

 

登録基準

(ⅰ)人類の創造的資質を示す遺産

(ⅱ)文化交流を証明する遺産

(ⅲ)文明や時代の証拠を示す遺産

(ⅳ)建築技術や科学技術の発展を証明する遺産

(ⅴ)独自の伝統的集落や、人類と環境の交流を示す遺産

(ⅵ)人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術と関係する遺産

  ※負の遺産はⅵだけで登録されることがある(例:広島平和記念碑、ゴレ島

(ⅶ)自然美や景観美、独特な自然現象を表す遺産

(ⅷ)地球の歴史の主要段階を証明する遺産

(ⅸ)動植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す遺産

(ⅹ)絶滅危惧種の生息域で、生物多様性を示す遺産

 

おまけ:

私が訪れた世界遺産シリーズ

ディルイーヤのトライフ地区(2023年)

ディルイーヤのトライフ(ツライフ)地区(サウジアラビア)。2010年登録。

サウジアラビアには7つの世界遺産がある。最新は2023年のウルク・バニ・マアリッド。

登録基準:ⅳ、ⅴ、ⅵ

ⅳ:建築技術や科学技術の発展を証明する遺産

ⅴ:独自の伝統的集落や、人類と環境の交流を示す遺産

ⅵ:人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術と関係する遺産

 

かつてのサウジ王族サウード家の本拠地。第1次サウード王国(1744~1818)の首都。

昼間が暑すぎるので遺跡も24時までやっている。展示物がいくつもの部屋にあったり、外ではプロジェクションマッピングがやってたり、謎の鬣を三つ編みにしたお馬さんがいたり。迷路のように入り組んでて広いので良い運動になった。